定期的な転職活動やキャリアの棚卸しはきっと大事
この10年で転職が当たり前になり、良くも悪くも転職経験が豊富な人も現れ始めた。一方で、会社の人事制度は一向に労働者目線でよくならない。社内キャリアの歩み方よりも、転職キャリアの歩み方の方が情報も多い気がしている。
気がつけば、自分で自分の身を守る時代になってしまった。
ひと昔前は「転職=会社への裏切り」マインドだったが、先行き不透明な世の中である一方でリモート下で安心して仕事探しができる環境を持ち、友達はみんな転職しているような状況だと、過去のマインドはもはや遺物と成り下がったように思える。
そもそも、結婚すら苦労する時代に、早々に心中できる養ってくれる会社を見つけろ だなんて難易度が高すぎた。長い目でやりたいことを考えながら、定期的に進む方向を見定めて動いていくことがこの時代には合っている気がする。
転職するにしても、その前段になるキャリアの棚卸しって超大事だから、転職活動やキャリアの棚卸しをやるにあたり、ここをまず整えろっていうことを書いておく。
①今までのキャリアの棚卸しを正確に行う
②同一業界で同一ランクの市場価値を知る
③同一職種で同一ランクの市場価値を知る
④外の業種の仕事(募集要項)を幅広く知る
⑤自身にとっての短期/中長期のキャリア戦略を立てる
もう知ってる人はここで止めてもいいかもしれない。
後は駄文だが、転職サービスに登録したら①②③④は滞りなく進められるよ という趣旨を書いておく。
転職サービスに登録すると、最初の手間が面倒だが、音楽でも聴きながら作業としてやればいい。それはすぐに終わる。
また、ろくな情報を登録していないのにすぐ連絡が来る代行業者による面談依頼は無視すればいい。迷惑メールフォルダにでも入れておけばいい。
今後もオファーは放っておいても勝手にくるし、釣り求人もある。まずは見定めていくところから大事だ。記述時点では外資の人員環境が危うく、採用ストップやレイオフも始まっている。そんな中GAFAの求人が来ると思うのがおかしいが、エージェントは平然と書いてくるから面白い。
とはいえ、サービスに登録したら②③の情報がすぐに得られるわけではない。
まずは①から始める必要がある。骨組み/箇条書き程度で大丈夫だから、履歴書と職務経歴書は書き始めよう。
Wordよりも、GoogleやSharePointなどのクラウド環境の方が保存が楽なのでおススメ。
※ただし、サービス上へのアップロードは大変なので注意※
意外と時間がかかるが、将来に向けてのメリットはある。複数回の転職を試みる時には、前回の資料が思った以上に役に立つ。思い出せない情報がそこにあるからだ笑
将来、本命企業へ出す という意味でも、②③④の話に繋げていくためにも品質は問わずでまずは書けばいい。ここで脱落する人も少なくはないはず。
記入ができたら次はエージェント面談だ。転職手続きのアナウンスは聞かなくてもあちらから話してくれる。むしろこちらが準備することがいくつかある。
①の延長で、面談に向けて以下を考えておいて欲しい。
・これまで何を主軸としてキャリアを積み上げてきたのか
・なぜ転職(またはキャリアの棚卸し)をしたいと思っているか
・将来的に不安に感じていることはあるのか
・業界×職種×年収 だと何を目指していきたいか
・マネジメントやプロフェッショナルなど、組織内ポジションをどう伸ばしたいか
ざっくばらんに面談は進むが、キャリアアドバイザーの強みは傾聴だ。
もちろん②③の候補求人をもらうためにも必要にはなるが、傾聴のあとの深掘りによって、自身のキャリアへの言語化がとても捗ってくる。
例えば「会社になんとなく不満があって転職を考えた」とした時に、追加質問で「どんな会社なのか」「仕事はどんな内容なのか」など、ちょっと遠回りの質問で深掘りしてくれる。
彼らは転職活動者への支援という立場もあり、しっかり聞いてくれる。その中で自然と出てくる不満こそが本音であり、言語化できてなかった要素が浮き彫りになってくる。
そうした話ができて初めて、①は完了になる。
この一連の作業がとても大事で、言語化できた内容が、以降の求人情報の絞り込みに非常に活きてくる。
キャリアの棚卸しはそれほどに大事で、たとえば新卒で入社して転職、そしてまた再び転職となった場合、どの節目節目でキャリアに対する視座がどの程度変わってきたのか、その原因は何だったのか、などの考え方は仕事ぶりにも反映されてくる。
続きを書こうと思ったけど、疲れたので続きはまた追って。
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